大阪難波にある七宝山大福院 三津寺が2023年11月26日に改築落慶するにあたって、特別参拝イベントで配布されたオリジナル菓子「菩提おこし」のパッケージデザイン。大阪のグラフィティ・アーティストのJOE氏が描いた仏画を配した「ご祈祷札」となるよう求められた。さらに、健康長寿や学業成就などの願い事を書き入れてから、身近な方へ封筒に入れて送付できるパッケージを提案している。
折り方、三弁宝珠、ロゴ、小袋の扱いなどの仏事と和の作法に適うことは当然ながら、迫力ある仏画を生かしたご祈祷札ととなるよう最大限の大きさで配置し、側面を濃紺のベタとして、その絵を引き立てる額縁としている。裏面は三津寺のロゴとタイトル、贈り先に届けるメッセージ欄を配して、商品としての体裁を整えた。また、三津寺元来のご祈祷札には三弁宝珠が描かれていたので、その伝統性と文化性を引き継ぐ形で、今回のために描き下ろした三弁宝珠を内部に大きく配している。
今回の改築落慶をきっかけに、三津寺はいくつもの新たな試みに取り組んでおられるが、この「ご祈祷札」もその一助になれば幸いと思う。