花弁のように放射状に広がる秋田杉のバスケット。Pond TraysやCake Domeと同じく「パンのための曲げわっぱ」シリーズで、卓上にパンを置くための曲げわっぱとしてデザインしています。
その形状からRosette Basket(ロゼット・バスケット)と名付けています。パンはもちろん、フルーツや菓子を載せてそのままテーブルへ。
一部の例外を除き、円または楕円にしか曲がらない曲げわっぱの特性下で、円に曲げた部材を組み合わせた立体的な造形に挑戦しました。
曲げた部材の両端は留まっている必要があるため、上部は円、下部は板の隙間に差し込んで留めて、バスケットの形状を作っています。「曲げわっぱ製造時の条件」は多く、それらを解決する造形には厳しい制約があります。立体的な造形は「りょうび庵」からの要望ですが、困難な挑戦でした。
Rosette Basketは曲げわっぱの造形の限界近くまで挑戦でき、なんとか要望に応えられたように考えています。