曲げわっぱの和装バッグ。伝統的工芸品「大館曲げわっぱ」は秋田杉の板を曲げて加工する工芸品である。日本三大美林のひとつに数えられる秋田杉は寒冷な気候でゆっくりと育つため木目が細かく美しい。曲げわっぱの軽やかに弧を描く優美な木目は通常の木工にはない大きな魅力である。人気が高い弁当箱をはじめ、テーブルウェアや花器などの商品はほぼ出揃っているように感じている。また曲げわっぱの加工は難しく、実は形の展開性はかなり乏しい。変わった形をすればするほど生産効率が落ち、高価になり、品質の担保も難しくなる工芸品である。この条件下でWAPPA BAGは曲げわっぱの可能性を広げ将来的に裾野を確保することを目的にデザインを進めている。
天然秋田杉が枯渇した現在では幅のある木を確保できないため、低いわっぱを2段に継いで木目の美しさが充分に現れる高さを確保している。曲げわっぱは天然材料を手で加工して形を出すため、当然微妙な誤差が生じる。加工を出来るだけ楽にするため、継目は3mmの目透かしにしてその誤差を吸収している。製造上の都合で設けた目地だが、この目地によって面を分節しより軽やかな曲面を印象を作ろうとした。そこに同じく東北の伝統工芸品であるアケビの蔓細工の持ち手を付けている。
脱着できる巾着はわっぱより大きくして長財布や携帯電話など一通りの所持品は充分に入るサイズを確保している。巾着の素材はリネンや麻、絹などにスタイルによって変えることが出来る柔軟性を持たせている。
ご購入は個紋株式会社まで
URL : http://www.hanakomon.co.jp/ja/shop/
販売価格:¥28,000〜