京都の辻徳から依頼を受け、HUTAEとAWASEの2種の懐紙入れをデザインした。辻徳は現代に活かす懐紙を提案されているお店である。
依頼時の要望として、以前のものよりコストダウンが図れること、堅牢性があること、懐紙の端がケース内に納まり鞄の中でも懐紙を保護できることが求められた。それらの条件、特に耐摩耗性を得るためにブックカバーにもなっている洋紙を選択しているが、伝承折形のかたちや技法を取入れ、現代的な和の形を表現することを目指している。
HUTAEは、2枚の紙を立体的に組み合わせて折ることで、使用済みの懐紙が入るポケットを設けた形とした。もう一方のAWASEは、取り出しやすいように切れ込みを折り重ねてつくり、その様子を着物の襟に見立てている。
折形懐紙入れは辻徳のウェブサイトからご購入頂けます。http://www.tsujitoku.net/origata/