秋田県大館市の伝統工芸 曲げわっぱでつくるフルーツボウル。同じ曲率で曲げられた15枚の杉板を端部で繋ぎ合わせ、広げることで球状のカゴにしました。美しい秋田杉の木目が流れるように形を描くフルーツボウルです。台座と固定していないため、平たく置いたり、上に伸びるように置いたり、置き方を変えることができます。眺める角度によって大きく表情も変わり、立体的に楽しんでいただける秋田杉の曲げわっぱです。
天然秋田杉の伐採が2013年に禁止されて幅の広い良質の板材が入手できなくなり、大型の曲げわっぱ製品をつくることが難しくなっています。現在は主に弁当箱や酒器、お盆などを作成されていますが、大型の曲げわっぱ製品を求める声もあります。工房るわっぱではその声に応えて、独自の曲げわっぱの制作に取り組まれています。このフルーツボウルで使われている複数の杉板を同じ曲率で曲げる技法も、そのような取り組みの中で生まれました。