NANAPLUSの主軸となる活動は、モダン仏壇の開発・販売である。伝統工芸の産地の有志が立ち上げた団体としては珍しく活動を順調に広げている団体である。2022年には法人化し、合同会社NANAPLUSとして新たに出発することになった。
実は、仏壇産地の伝統工芸の職人がしっかりつくり、販売しているモダン仏壇は、彦根を含めても全国で2〜3箇所しかない。国産品が2割を切っている中で、圧倒的な工芸品質で製造しているその仕事をきちんと見せられるカタログを用意することになった。
いろいろな素材、他の産地とのコラボが多く、実際に荘厳しやすいよう柔軟で最適な組み合わせまで提案しきっていることがNANAPLUSの特徴のひとつである。そのため写真は全て撮り下ろし、細かな塗りの仕様や素材などを捕捉するようにディテールまで掲載してそれらを伝えている。
なお、表紙は仏壇店に置かれ、手渡しされることがほとんどであるので、キーカーラーを全面にしてシンプルに色だけを押し出すようにしている。