「WAPPA BLUE 矢絣」は、秋田県大館市の伝統工芸「曲げわっぱ」に伝統色「藍」で吉祥文様を描いた曲げわっぱです。
山深く夏でも涼しい秋田の杉は、細かく美しい木目に育ちます。その明るく澄んだ淡紅色はあたたかみのある人肌にも例えられます。一方で、日本の代表的な伝統色である藍色は、日本人の肌に最も似合う色とされています。
その秋田杉の木肌に、原初的な着物の柄である矢絣を藍色で描きました。相性の良い2つの伝統の華やな取り合わせを楽しむ曲げわっぱです。
BOXタイプは蓋がトレーになり〔特大〕〔大〕は茶櫃として、〔中〕は保存箱や行楽弁当箱、〔小〕はお料理箱や少し大きなお弁当箱に。組み合わせもお楽しみいただけます。
曲物は、主に曲げた板と平らな板の2つ部材を組み合わせて作られます。曲げた板に注目されがちですが、通常の曲物でも平らな板も板目を揃え、反らないよう、漏れないよう、外れないように様々な手間が入っています。伝統工芸のデザインは、職人の手の動き、素材の性質などを踏まえた製造工程を捉えることが重要になりますが、工程を全て並べて捉え直すことで、新しい表現が生まれ、伝統工芸が可能性を広げることになると考えています。「WAPPA BLUE 矢絣」も、その平らな板を加工する工程のひとつをに注目し、その技法を加飾するための工程と捉え直しました。
天板に矢絣文様を描いた曲げわっぱのボックス。茶櫃などの使用を想定し、少し大きめの曲げわっぱの箱とした。
矢絣文様は、和と洋の雰囲気も合わせ持つので、旅館やホテルなどの部屋で強い存在感を持つことを期待している。
蓋には手がかりとなる穴を付けており、そのまま持ち上げて茶櫃のトレーとして使うことができる。
矢絣 BOX〔小〕は少し大きな弁当箱サイズ。ランチボックスのほか、料亭でのお料理箱やちょっとした入れ物としても使うことができる。文様のサイズは全て同じサイズにしており、異なるサイズを組み合わせても楽しめる。
矢絣 TRAYは、幅470mmと大きめのトレー。上に他の矢絣BOXを載せても利用できる。
矢絣はもともとは絣文様のひとつで、染め分けた絣糸をずらして文様を作った原始的な織物文様です。西洋でもヘリンボーンなど似た文様がある、力強く華やかな文様です。
日本では矢羽に見立てられ、邪気を払い、まっすぐ進み目的を得る(射る)、という縁起が込められました。
WAPPA BLUE 矢絣シリーズ DATA
1)矢絣 BOX〔特大〕
Size: W380 H130 D265 mm /¥66,000(税込)
2)矢絣 BOX〔大〕
Size: W320 H115 D225 mm /¥49,500(税込)
3)矢絣 BOX〔中〕
Size: W280 H90 D205 mm /¥38,500(税込)
4)矢絣 BOX〔小〕
Size: W220 H65 D145 mm/¥27,500(税込)
5)矢絣 TRAY
Size: W470 H34 D315 mm/¥44,000(税込)
Material:秋田杉(着色の上ウレタン塗装)、樺
Design: 乾 陽亮(乾陽亮設計事務所)
Photo: 梅田 彩華(梅田彩華写真事務所)
ご購入、仕入れなどのご相談は「大館曲げわっぱ伝統工芸士 成田敏美」まで。
工房るわっぱ 成田敏美
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