乾陽亮設計事務所は伝統工芸・地場産業のデザインを中心に、または日本の伝統文化への知見を活用した深度のある、射程の長いデザインとコンセプトを提供しています。
伝統工芸分野や工房などの小規模事業者から求められること・必要なことに対応し続けてきた中で積み重ねた知識とネットワークにより、経営から事業、文化までを見通した統合したデザインを提供しています。
工房や組織、事業、開発商品などのブランド・ディレクションを行います。産地や工房の特徴、そして業界の特殊な条件なども踏まえて課題を整理し、戦略の組み立てて社会の中でのブランドの構築までをサポートします。
事業戦略や営業戦略において、デザイナーの立場から効果的・効率的な施策を提言し、市場での可能性を探ります。事業全体の施策から各商品の販売方法などの個別の施策まで、競争力を高めるデザインの活用を目指します。
事業におけるコンセプト開発などのビジネス戦略全体から、プロジェクトの遂行、各段階での課題とデザインの活用方法を整理し、実行可能な計画の提言を行います。
商品群の作り方やコンセプト、開発中の商品に対して助言や他の可能性の提言を行います。またブランドの特徴をより強くするために、充足すべき商品ラインなどを探し出し、戦略的に動きやすい商品構成をアドバイスします。
伝統工芸のデザインは、工業製品とは違う視点と事情、手作りに関する深い知見が欠かせません。漆の変わり塗りなど、工房の特徴を引き出す視点と工夫を提供しています。
自社プロダクトはもちろん、ブランドをより強化する付属するプロダクトなどの周辺まで提案します。必要であれば外部委託の可能性も取り入れ、ブランドの強化に繋げます。
ブランドコンセプトや戦略、サービス内容、商品概要、競合他社、状況、コスト、掛けられる手間など様々な条件を考慮しながら、それぞれの役割を割り切りの良いかたちで実現します。
ブランド構築と戦略に必要な情報を検討し、役割を十全に果たす機能を構築していきます。必要に応じてコピーライティングや撮影、SNSとの連動、オンラインショップなどを組み込み、ウェブ空間での位置付けを行います。
コンセプトに則してロゴやブランド・パターンのデザインを考案します。刻印や陰影など使い方に応じて、力強く長年にわたって使い続けられることを念頭においています。
ブラントと戦略上のカタログやパンフレットの役割を整理しながら、企画・編集、撮影、デザインまで一貫して行い、ブランドの世界観を表現します。
本の目的と役割を整理し、企画から編集、デザイン、印刷手配まで総合的に取り組みます。必要に応じて外部の編集者や執筆者などと共同で行います。
店頭でのデザイン戦略を踏まえた流通に乗るためのパッケージ・デザインや伝統工芸・地場産業の事情を踏まえた小ロットで実現可能で効果的なパッケージ・デザインが得意です。
ペーパーレスの潮流からも、分厚い紙の束ではない小さなデザインが果たす役割が大きくなっています。ショップカードからリーフレット、サンクスカード、名刺など、小さなデザインでブランドを効率的に表現するデザインを提案しています。
青海波などの和文様や蒔絵の下絵など、コンセプトに合わせた文様を提案します。条件にもよりますが、図案に困った職人からの依頼も相談を受けています。
ブランドの世界観を表現する簡単な工夫からブース、展示スペースまで手がけています。建築工事やインテリア工事などが必要になる規模によっては適切な建築家をご紹介し、一緒に空間を創出します。
展示会場や催事場の展示のデザインを行います。頻度や効率、再利用、搬入・搬出などの視点も取り入れ、ブランドを表現し、商品を見せる戦略を組み立てて提案します。
写真はブランドの世界観を表現するための要です。形だけではなく、光の方向や明るさ、背景、ハイライトなど戦略に沿った撮影方法を提案し、フォトグラファーと一緒にイメージをつくっていきます。
ブランド・ムービーから商品プロモーション・ムービー、説明用ムービーなど、企画から行います。必要に応じて外部のディレクターや撮影、照明、音声などと共同で行います。
伝統工芸の技術を使ったアート、現代素材と組み合わせた装飾性の高い物品などをデザインおよび製造手配します。予算に合わせた仕様や技術、職人などを提案、ご紹介します。
折形(おりかた)とは、儀礼的な意味合いを持つ和紙の包みです。伝統的なものだけではなく、状況に合わせた立体的なものや新素材を使った折形の考案も得意としています。
ロゴと似ていますが、家紋には謂れある縁起と歴史の中で培われてきた決まりごとなども多く、専門的な知識があると伝統的な意義のある紋になります。既存の紋の調整から、新規の紋制作と図案作成まで手がけています。
伝統工芸や伝統素材を目的ある材料としてフラットに捉え、可能性を提案します。また、逆に伝統工芸を活用されたい方に向けて、様々な素材や仕様を提案しています。
伝統工芸は地域的、歴史的、素材的、製造的、そして文化的な意味を豊かに持ちます。それらを駆使してストーリーを組み立て、伝統工芸による空間の演出を行います。
木地など製造に必要なものや、コンセプトを表しグラフィックとして活用する手彫印章など、全国の工芸品を広いネットワークから紹介または手配しています。
商品を含めて事業などで使用するあらゆるデザインに対して助言・指導・可能性の提示を行います。顧問契約は条件により応じます。
デザイン講演のほか、何に取り組むべきか、伝統工芸の社会的役割や商品開発の方向性の考え方など産地の事業考案の手助けとなるレクチャーなどの活動もしております。
伝統工芸に特化した個人デザイン事務所ですので、産地や小規模事業などで必要とされることにはおおよそ対応させていただきます。しかし、逆に大規模案件の直接受注には対応しかねます。ご相談はお気軽にご連絡ください。
乾 陽亮 / いぬい ようすけ
1976年6月大阪生まれ。デザイナー。京都芸術大学講師。株式会社西川貞三郎商店デザイン顧問。合同会社NANAPLUSデザイン顧問。京都家紋研究会会員。
美術工芸や伝統工芸・地場産業などの和の伝統文化の界隈で中小企業や工房などをサポートする経営戦略をはじめとした統合デザインを行なっています。デザインの役割を見据えつつ、費用対効果を可能な限り高めた長期的な提案をしています。
京焼、清水焼、彦根仏壇(木工・錺金具・漆工、箔押し、蒔絵など)、輪島塗、紀州漆器、大館曲げわっぱ、堺打刃物、大阪浪華錫器、大阪泉州桐箪笥、甲州手彫印章、美濃焼、尾張仏具、瓦、高岡銅器、和紙、和菓子、家紋、折形などの伝統工芸・美術工芸に実績があります。
「伝統工芸」の調査研究:https://sugoude.inuiyosuke.jp
「折形」の研究と実践:https://www.a4orikata.jp